カテゴリ:管理人作 > 東方project

 卓袱台にぺちりと置かれたそれは一枚の大判写真というべきか、掌の二周り程の大きさの写真であって、其処に写るは妙齢な黒髪映える女性が独り。

「道中拾った。誰かは知らん」

 そうして茶を啜る魔理沙を他所に、私の視線はその女性から動かすほどが出来ないほどに、こう表したら陳腐なそれなのやもしれないが、何か猛烈に心を奪われ、ついでにその後の言葉をも奪われては何処か呆然とそれを見詰めるのであった。
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 どうせ暇を貰うのだから、空は青く澄み渡る様な晴れの日であって欲しいと思う願いが通じた様に、いや、主の手前そんな事を願うのは有りなのか無しなのかはこの際置いといて、お天道様が聞き入れてくれた心地よい日差しの中、里をるんるんと闊歩してみれば面々何だかその陽気に中てられた様な顔をしているので、それにつられるかの如く私もついつい頬が緩んでしまうのも仕方が無い事なのである。 
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「ごちそうさまでした」

 てきぱきと自分の食器を揃え配膳台へと運ぶのは意外にもこの館の主、レミリア・スカーレットその人である訳なのであるが、温くなった紅茶を飲み干してはこれまたそわそわと他の面々が食べ終わるのを待ちきれないといった様子で、いや、待つことには変わりはないのだが、ぴくぴくと羽を震わしながらそれを待つのであった。

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「頭が痛い」

 生ぬるくなった茶を啜りその渋さをどこか他人事の様に感じながら、ぽつりぽつりと呟いてみる。

「別に嫌だとかそういうわけではなくてだな。自分で選んだ役目だからな。そこについては何も問題はない」

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「じゃーん」

そう言うと魔理沙が後ろ手からこちらに見せてきたのは、片手にちょうど収まるほどの球だった。続きを読む
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 吸血鬼が地団駄を踏むほどにはからりと晴れた、そんな午後。続きを読む
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 私の目の前では、巫女が泣いている。



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 どうしてだろうか。



 私はちゃぶ台を挟んだ対面に胡座をかく妹紅を見ながら、考える。



 どうして妹紅は、よく胡座をかくのだろう。 続きを読む
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 かちゃ。

 かちゃかちゃ。

 木製のお玉が白い土鍋の内側をなぞり、音を立てる。 続きを読む
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「えっと、咲夜ちゃん」

 部屋に流れるなんとも間の抜けた静寂。普段から気の張った部屋という訳でもないが、今の美鈴の部屋には特段居心地の悪い気を感じる。
 そんな静寂に肌を刺されながら、美鈴は頬を二、三度掻いた。
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