※若干の手直しがあります
※元スレに比べて、かなり読みやすくなったと思います



☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

響「えっ」

マリベル「見たこと無い場所ね」

響「い、伊織?」

マリベル「ねぇ、ここはどこ?」

響「ここは765プロ……、ってそうじゃなくて」

マリベル「ナムコプロ? 」

響「うん」

マリベル「聞いたこと無いわね」



響「伊織、だよね?」

マリベル「なによイオリって、呪文?」

響「」



貴音「どうかしましたか」

響「た、貴音ぇ」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

貴音「おや、あなたは」

マリベル「はじめまして、あたしはマリベルよ」

貴音「四条貴音といいます」ペコ

響「自分は我那覇響!!」

マリベル「よろしくね、シジョウにガナハ」

貴音「出来る事ならば、名前でお呼びください」

マリベル「タカネにヒビキ?」

貴音「えぇ」

マリベル「こっちが名前なのね、よろしく」

貴音「ふふっ、よろしくお願いします」

響「よろしくなー」






響「だからそうじゃないんだってば」

貴音「はて」

マリベル「なによ」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

響「今まで伊織と一緒にいたんだけど」

貴音「ほぅ」

響「トイレから戻って来たらマリベルが居た」

貴音「なんと」

マリベル「ふーん」






マリベル「あっ」

貴音「どうしましたか、まりべる嬢」



マリベル「あたし今から魔王を倒しに行くところなのよ!?」

貴音「面妖な」

響「面妖だぞ」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

マリベル「まさにバカ魔王の拠点に乗り込んでやるところだったのに!!」

響「そんなこと言われても」

貴音「魔王とは」

マリベル「あたしがいなきゃ勝てっこないわよ!!」

マリベル「今すぐ戻らないと!!」

マリベル「タカネ、ヒビキ、お話してくれてありがと」

マリベル「つまらなかったわ、じゃあね」






ガチャ バタン

響「」

貴音「」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

響「ひどい」

貴音「歯に衣着せぬ物言いでしたね」

響「やっぱりあれ伊織だったんじゃ」

貴音「確かに雰囲気も喋り方も似ていましたが」

響「ツンデレってやつ?」

貴音「なによ!!」

響「なんなのよ!!」



貴音「はい」

響「はい」






キャアアアア!!

響貴音「っ!?」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

響「事務所の下から」

貴音「もしや、まりべる嬢になにか」

響「まずい、急がなきゃ!!」

貴音「いそ我那覇!!」



響「はい」

貴音「はい」






タンッタンッタンッタンッ

響「あ、あれ!!」

貴音「なんと」


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プップー!!

マリベル「うるさいわね!!」

マリベル「って、中に人が居るじゃないの!!」

マリベル「しょうがないわね、美少女マリベル様が助けてあげようじゃないの」

マリベル「なにがジャマよ!!」

マリベル「どうせ魔物にでも操られてるのは分かってんのよ」

マリベル「今魔法でやっつけるから待ってなさい」

マリベル「……メラゾー」






響「そこにいましたかマリベル嬢ええええ」ダキッ

マリベル「まあっ!?」


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響「魔王にあんなことやこんなことをされていないか自分は心配で心配で」

マリベル「ちょっと、なにすんのよ!!」ズルズル

貴音「ここはわたくしに任せて、我那助はまりべる嬢を連れて早く!!」

響「必ず生きて戻ってきて!!」

マリベル「意味が分からないのよ!!」グイイイ

響「いだだだ!!」

ガチャ バタン

貴音「やぁ、とう!! ゆみっ!! はらまるっ!!」カンッキンッ



貴音「ふう、口ほどにもありません」

貴音「わたくしも後を追わねば」キリッ

ガチャ バタン



律子「えっ」

小鳥「な、なにあれ」


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律子「あ、あれはただの演劇のお稽古ですから!!」

小鳥「……えっと、魔法使いのお話でしたよね!!」

律子「魔法使いと愉快な仲間達が繰り広げる……」






マリベル「離しなさいよ!!」ジタバタ

響「あの四角いのは乗り物だから!!」

マリベル「あら、そうなの」

響「うん」



マリベル「早く言いなさいよね」

貴音「響、まりべる嬢は本当に」

響「さっき言ってた魔王がどうたらって」

マリベル「なによ、疑ってるワケ?」


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貴音「あまりにも現実離れしていたもので」

マリベル「現実のコトじゃない」

響「そんなのお話の世界でしか聞いたことないぞ」

貴音「魔法が云々と言っていましたね」

マリベル「アンタ達魔法見たことないの?」

響「見たいぞ」

貴音「いざ、実演をば」

マリベル「しょうがないわね……」



マリベル「イオナズン!!」バッ






響「はい」

貴音「はい」

マリベル「……なにも起こらないじゃないの」


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マリベル「いくらやっても不思議な力云々でかき消されちゃうみたい」

響「……」

貴音「……」

マリベル「なによ、その目は」

響「いや、別に」

貴音「ええ、なにも」

マリベル「やっぱり疑ってるのね!?」



響「だって」

貴音「だもんげ」

マリベル「むきーっ!!」

貴音「……本当に水瀬伊織ではないのですよね?」


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マリベル「……私を怒らせるとどうなるか思い知らせてやろうじゃないの」

響「」

貴音「」



マリベル「覚悟なさい!!」

響「うぎゃああああ」

貴音「はやあああああ」






マリベルは つられておどってしまいそうな おどりを おどった!!▽

響「えっ」

貴音「これは」

マリベル「るん♪ るん♪」タンタン


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響「なんで踊って」

貴音「……っ!?」

響「貴音?」

貴音「か、身体が勝手に」






マリベル「ふふん♪」

貴音「面♪ 妖♪ な♪」ズンズン

響「貴音、なにして」






響「なんだか♪ 踊らずには♪ いられない♪」クルクル


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小鳥「よ、ようやく収拾付きましたね」

律子「小鳥さん、ナイスアドリブでした……」

小鳥「律子さんこそ、あの集団をよく捌いて」

律子「これも職業病って奴ですかね」






小鳥律子「はぁ」






律子「じゃなくて!! こんなまったりしてる場合じゃ!!」

小鳥「そ、そうでした」


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ガチャ

律子「響、貴音!! さっきはなに」

小鳥「えっ」






貴音「身体が♪ 止まりません♪」

響「誰か♪ 助けて♪」

マリベル「いつの間にか♪ 私まで♪」



律子「」

小鳥「」


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律子「……あんた達」

響「違うぞ♪ マリベルが♪」

貴音「身体が勝手に♪ 信じてください♪」

律子「……そんなに怒られたいのね」

響「信じて♪ 律子♪」

貴音「本当に♪ 違うのです♪」

律子「小鳥さんからもなにか言ってや」






小鳥「えっ♪」パタパタ

律子「」

マリベル「あらら♪」


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律子「小鳥さん」

小鳥「違うんです♪ 身体が勝手に♪」

律子「小鳥さんまで一緒に」






律子「ふざけるんですか♪」ルンルン

響「あっ♪」

律子「えっ♪」

貴音「律子嬢まで♪」

マリベル「笑えないじゃない♪」


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小鳥「言ったじゃないですか♪」

律子「まさかこんなことが♪」

貴音「まりべる嬢♪」

マリベル「天才にも♪ 失敗はあるのよ♪」

響「疲れてきたぞ♪」






ガチャ

貴音「おや♪」

律子「良いところに♪」


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あずさ「おはようございます」

小鳥「あずささん♪」

あずさ「うふふ、なんだか楽しげですね」

律子「違っ♪」

あずさ「じゃあ私も♪」チャチャ






律子「♪」

小鳥「♪」

響「♪」

貴音「♪」

マリベル「♪」


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響「」

貴音「」

マリベル「」

律子「」

小鳥「」






あずさ「あ、あら?」


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響「つ、疲れた」

貴音「はやぁ、はやぁ」

律子「ダメ、もうダメ」

小鳥「良すぎる運動ね……」

マリベル「これで、分かった、でしょ」

あずさ「えぇと、皆さん?」






響「もう少しだけ……」

貴音「休憩を……」

あずさ「え、えぇ」


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貴音「ようやく落ち着きました」

律子「響、貴音、説明してちょうだい」

響「実は……」






貴音「というわけなのです」

律子「」

小鳥「」



あずさ「かわいらしいお嬢さんね」

マリベル「ふふっ、あなたも素敵よ」
:
律子「マリベルは魔王が支配する剣と魔法の世界からやって来たってこと?」

マリベル「平たく言えばそうね」

小鳥「伊織ちゃんと入れ違いになった、って考えるのが妥当よね」



響「伊織の魔法」

貴音「凸太陽」

律子「下らないこと言ってないの」



あずさ「危なくはないのかしら」

マリベル「危険っちゃ危険よ」

小鳥「えっ」

マリベル「でも、入れ替わりならあいつらが側にいるから大丈夫じゃない?」

律子「……っ」


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あずさ「律子さん」

律子「……いえ」



響「ねぇ、魔物ってどんなのがいるんだ?」

マリベル「魔物は魔物よ、スライムとか竜とか」

小鳥「あっ」

貴音「竜ですか」

響「ドラゴン飼いたいぞドラゴン」

マリベル「火吹くわよ」

貴音「なんと」

響「」

小鳥「竜宮小町」


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律子「竜ですって、あはは」

あずさ「竜ですって、うふふ」

小鳥「竜宮小町」

律子「あずささん、竜宮小町ですって、あはは」

あずさ「律子さん、竜宮小町ですって、うふふ」

小鳥「竜宮小町」



律子「あははは、はははは」

あずさ「うふふふ、ふふふふ」






律子「」

あずさ「」


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小鳥「響ちゃん」ガシッ

響「はい」

小鳥「私達は今から大人のお話をしなきゃいけなくなったの」

響「大人って大変」

小鳥「貴音ちゃんと一緒に、マリベルちゃんをお願い」

貴音「分かっています」

小鳥「Good girl、良い子ね」ナデナデ

貴音「こ、小鳥嬢?」



小鳥「マリベルちゃんも、この二人が付いてるから安心して」

マリベル「アンタどうしちゃったのよ」

小鳥「心配しないで、大丈夫、愛してるわ」チュッ

マリベル「」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

小鳥「あずさ、律子と社長室に」

あずさ「わかったわ」

律子「じょ、冗談はよして」

小鳥「これは本気よ」

あずさ「お願いだから言うことを聞いて」

律子「冗談じゃない!! 私はこんなところには居られないわ!!」

小鳥「あずさ、無理矢理でも連れて行くわよ」ガシッ

あずさ「これ以上暴れないで、お願いよ」ガシッ

律子「離して、離してよ!! いやああああ!!」ズルズル

ガチャ バタン



響「なにが始まるんだ?」

マリベル「彼女達、疲れてるのよ」

貴音「おぉ、神よ」


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響「どうしよっか」

貴音「まりべる嬢、よければわたくしの家に来ませんか」

マリベル「あら、いいの?」

貴音「ええ」



貴音「よしなに」ドヤ

マリベル「?」

響「?」






貴音「言ってみたかっただけですがなにか」

響「いや」

マリベル「別に」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

貴音「……」キッ

響「……」

マリベル「……」






響「あ、あはははー」

貴音「」


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響「笑い過ぎてお腹がよじれるさー」

響「貴音はやっぱり天才さー」

貴音「やめなさい!!」

響「ひっ」

貴音「なんですかその棒読みは!! 極めて茶番です!!」

マリベル「く、悔しいけど認めるわー」

貴音「」

マリベル「流石タカネだわねー」






貴音「はやあああああ!!」ギュム ギュム

響「いひゃああああ!!」

マリベル「いひゃひゃひゃひゃ!!」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

響「ねぇ、ごめんって」

貴音「知りません」

マリベル「悪かったわよ」

貴音「まりべるなど野宿して凍えてしまえばいいのです」

響「ひどいぞ貴音」

マリベル「そうよ、あんまりだわ」

貴音「当然の報いです」



マリベル「よよよ」ヘタッ

響「あぁ、かわいそうなマリベルちゃん」

貴音「……そんなことはありません」


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マリベル「寒い、寒いわ、ヒビキ」

響「都会の夜は冷たいんだ……」

マリベル「寒い……、あたしもうダメかも」チラ

貴音「」



響「あぁ、自分も」チラ

マリベル「タカネ」チラ

貴音「ぐぬぬ」






貴音「し、仕方ありませんね」

響「貴音は優しいなぁ」

貴音「……しかし、一つだけ条件が」


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貴音「本日の夕餉の決定権をわたくしに」ニヤ

響「えっ」

マリベル「これって?」



貴音「よろしいですね」

響「はい」



貴音「ようこそまりべる嬢、手厚くおもてなし致します」

マリベル「ふふん、やったわ」

響「予想外の反撃だぞ」


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貴音「そうと決まれば出発です」

マリベル「ねぇ、なにを食べるの?」

貴音「ふふっ、着いてからのお楽しみです」

響「お楽しみもなにも」



貴音「よろしくお願いします、まりべる嬢」

マリベル「そうね、よろしく」

響「よろしくなー」

貴音「よしなに」ドヤ






マリベル「……ホントに大丈夫なのよね」

響「……どうだろう」

貴音「使いたかっただけですがなにか」キッ


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『ならびかえ →たかね』

マリベル「あたしが居た世界とは全くもって別物ね」

響「やっぱり」

マリベル「とりあえずこんなに建物はカクカクしてないわ」

響「都会だからなー」

貴音「まりべる嬢、響、着きましたよ」

貴音「わたくしおすすめのいたりあんです」ドヤ






響「おっ、おいしそう」

マリベル「悪くないじゃない」

貴音「」


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響「どれにしようかな」

マリベル「あたしはこのエビがのってる」

貴音「響」

響「それはペスカトーレだぞ」

マリベル「こっちの貝がたくさんのもおいしそうだわ」

貴音「響!!」

響「えっ」



貴音「『おっ、おいしそう』ではありません!!」

マリベル「いきなりどうしたのよ」

貴音「わたくしがいたりあんなど連れて行く訳がないでしょう、響」

響「」



貴音「わたくしはそんな愚娘に育てた覚えはありません」

響「は、はい」


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貴音「というわけでまりべる嬢」

マリベル「はい」

貴音「こちらが本日の夕餉所、『麺屋わるきゅーれ』です」

マリベル「あたしはさっきのところのほうが」



貴音「『麺屋わるきゅーれ』です」

マリベル「わ、分かったわよ」



貴音「格式高い御店故、入る際には必ず『超はらへりんぐがぁるだぜぇ』と」






響「さあ、入ろうか」ガラッ

マリベル「ここはなんのお店なのかしら」

貴音「」


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『熟練度0』

マリベル「これが、ラーメンね」

響「いただきまーす」

貴音「ずるずる」



響「美味しい」

貴音「真、美味です」



貴音「まりべる嬢、お味の方は」






マリベル「……こんな棒切れ二つでどうやって食べろって言うのよ!!」

響「あっ」

貴音「あっ」


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『敗北』

貴音「ごちそうさまでした」

響「どうだった?」

マリベル「まあまあ、ってところね」

貴音「なんと」



マリベル「味はともかく、脂がすごいわね」

響「こんなの頻繁に食べてたら身体に良くないよなー」

マリベル「誰のことだかは簡単に想像出来るわね」

貴音「ぐぬぬ」






貴音「では今度はあっさりのらぁめんを」

マリベル「いやよ、しばらくは遠慮したいわ」

貴音「」


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『あふれる初体験』

貴音「こちらがわたくしの住まいです」ガチャ

響「電気電気」パチ

マリベル「きゃー!! 急に明るくなったわ!!」



マリベル「この小さな扉は……」バタム

マリベル「きゃー!! 冷たい!!」パタパタ



貴音「ふふふ」ピ

マリベル「きゃー!! 箱の中に人が!!」



マリベル「きゃー!! きゃー!!」

貴音「まりべる嬢は面白いですね」

響「面妖だな」


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『時代が追いついた』

貴音「良い湯加減でした」

響「……ふあぁ」

マリベル「今日は疲れたわ……」

貴音「あれだけ踊ったのですからね」

響「いっぱい驚いてたもんなー」

マリベル「なっ」






マリベル「べ、別に驚いてなんかいないんだからね!!」

貴音「これが本物です」

響「んふっ」

マリベル「なによ!!」


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『旅人である為の条件』

マリベル「で、あたしはどこで寝ればいいわけ?」

貴音「こちらで」

マリベル「このベッドね」ポスン

貴音「ええ」



マリベル「……どうしてアンタも入ってくるわけ?」

貴音「ここに寝具はこのベッドだけですので」

マリベル「待って、ということはヒビキも」

響「へ、変なところ触っちゃダメなんだから!!」

マリベル「触らないわよ!!」

響「ちょっとおトイレ」

貴音「魔物に気を付けて」

響「そのときは助けてね、マリベル」

マリベル「どうしてあたしがこんな狭苦しい所で……」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

響「うぅ、さむさむ」

響「廊下は寒いし暗いし」バタム



貴音「しーっ」

響「えっ」

貴音「こちら」






マリベル「……すぅ」ギュ

響「なんと」

貴音「さぁ、わたくし達も寝ましょう」


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『面妖嬢の誤算』

響「んん……」ムクリ

貴音「……ぐぅぐぅ」ギュ

マリベル「……すぅ」ギュ

響「朝ご飯……」






響「食パンと……、ハムエッグでも」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

響「ふあぁ」ジュウゥ

マリベル「……いい匂いね」

響「おはよー」

マリベル「はらゆみ、ヒビキ」



響「それを誰から……、いや言わなくていいぞ!!」






響「起きろォ!!」バッ



響「いない……!?」

貴音「動いてはなりません」グッ

響「っ!?」


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響「……裏切ったんだな」

貴音「『はらゆみくす』が発令されて以来、わたくしは由実の狗とでも言いましょうか」

響「どうして」

貴音「そんなのは言うまでもありません」

貴音「原由実で皆由実は幸由実に」

響「……くっ!!」






マリベル「なんでもいいけど、煙出てるわよ?」

響「えっ」

貴音「あっ」


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マリベル「あらら、真っ黒ね」

響「貴音の分が」

貴音「まったく響はおっちょこちょ」






貴音「えっ」






響「いただきまーす」

マリベル「朝食はどの世界も変わらないのね」

貴音「にがっ」


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『中盤メンバー』

響「だぞだぞ」

貴音「面妖な」

マリベル「……似てるのよね」

響「うん?」



マリベル「ヒビキ、自分の事『オイラ』って言いなさい」

響「やだ」

貴音「わがままはいけずですよ」

マリベル「そうよ、いけずよ」



響「なんでオイラが」

マリベル「うんうん」

響「意味がわからないぞ!!」

貴音「おいら」プルプル


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マリベル「次はタカネよ、『わし』で語尾は『ござる』」

貴音「」

響「貴音、ワガママはいけずだぞ」

マリベル「そうよ、いけずよ」



貴音「何故わしまで……、真、面妖でござる」

マリベル「そっくりじゃない!!」

響「ござる」プルプル


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『765の戦士たち』

響「おはよー、ってぴよ子!?」

小鳥「お、おはよう」

貴音「小鳥嬢、今すぐ休息を」

マリベル「ホ、ホントに顔色悪いじゃない」



小鳥「やったわ、水瀬を納得させたのよ……」フルフル

響「いったいどうやって」

小鳥「頑張ったのよ」

響「でもどうやっ」

小鳥「頑張ったの」

響「はい」

貴音「響、それ以上の詮索はいけません」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

マリベル「ちょっと待ちなさい、んんっ」

小鳥「どうしたの……?」






マリベルは やすらぎのうたを うたった!!▽

マリベル「ラララ~♪」

貴音「なんと」

響「う、うまい」

小鳥「癒されるわ……」ポワン


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

小鳥「ありがとう、マリベルちゃん……」

マリベル「これくらいあたしにかかれば簡単よ」

響「もうソファーで寝てていいから」

小鳥「お言葉に甘えちゃおうかしら」






貴音「さあ」

小鳥「あぁ、柔らかい」ポフ

マリベル「コトリ……」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

貴音「ゆっくり休んでください、小鳥嬢」

小鳥「貴音ちゃん」

貴音「はい」サッ

小鳥「お客様用のお菓子は……」

貴音「っ!?」



小鳥「……室の、……なに」

貴音「こ、小鳥嬢!!」

小鳥「……っ」ガクッ






貴音「もう一度!! 小鳥嬢!!」ユサユサ

小鳥「……すやぁ」

響「こら」

貴音「し、しかし」

マリベル「せっかく寝たのにやめなさいよ」

貴音「」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

ガチャ

響「うん?」

貴音「誰でしょうか」






律子「」フラフラ

響「律子!!」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

律子「んふっ、んふふ」

貴音「気を確かに」ダキッ

律子「どうしてこういう時に限って、社長もプロデューサーもいないんでしょうね」

響「マリベル!!」

マリベル「しょうがないわね!!」



マリベル「ララ~♪」

律子「……くあぁ」

貴音「響、脚をお願いします」

響「せーのっ」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

ガチャ

響「うん?」

貴音「誰でしょうか」






あずさ「」フラフラ

響「あずささん!!」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

あずさ「はあ、ふう」

貴音「大丈夫ですか」ダキッ

あずさ「歩き疲れちゃって……」

響「マリベル!!」

マリベル「感謝しなさいよね!!」



マリベル「ラ~♪」

あずさ「……んぅ」






響「えっ」

貴音「ただの迷子なのでは」

マリベル「ちょっと!!」


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『幻の110枚目』

マリベル「というわけで二人はジム仕事とやらに」

響「勝手にハンコおしちゃダメだぞ!!」

貴音「えっ」

マリベル「ドタバタ騒いでるだけにしか見えないけどね」






マリベル「……暇ね」

ガチャ

やよい「おはようございまーす」






やよい「あっ」

マリベル「あっ」


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やよい「ごめんなさい、お掃除手伝ってもらっちゃって」

マリベル「いいのよ、どうせ暇だったんだから」



マリベル「でもこうして自分で掃除するなんて久しぶりね」

やよい「えっ」

マリベル「うちにはメイドがいるもの」

やよい「なんと」



やよい(見た目もそっくりさんなのに、お金持ちなところもそっくりだなんて……)






やよい「ホントに伊織ちゃんじゃないの?」ペタペタ

マリベル「ちょ、ちょっと!!」


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マリベル「ここもかしら」

やよい「お願いします」



マリベル「……異世界に来て掃除に勤しむってのも変な話よね」サッサッ



コロリン

マリベル「うん?」

マリベル「なにかしら、こ」ヒョイ



やよい「メダルですか?」

マリベル「あっ」

やよい「あっ?」






マリベル「あったああああ!!!!」ダキッ

やよい「なんと」


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『アイドルたちがあらわれた!!』

やよい「というわけで、マリベルちゃんでーす!!」

マリベル「よろしくね」

パチパチパチパチ






マリベル「皆由実に会由実で嬉由実」ドヤ

全員「」






貴音「油性、油性だけはお許しを」ガクガク

貴音「はやああああ!!」


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『天地雷鳴士へと続く道の途中』

マリベル「ねぇ、アイドルって?」

亜美「それはねまりりん、コンペイトウを壊す」

春香「亜美は時々おかしな事を言い出すから気を付けてね」



亜美「」

マリベル「タカネみたいね」



亜美「」

貴音「」


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春香「人前で踊ったり、歌ったり」

真美「転んだり、転んだりの間違いじゃなくて?」ニヤ

春香「」

マリベル「あぁ、なんだ」






マリベル「それならあたしもアイドルじゃない」

春香「えっ」

マリベル「『スーパースター』だもの」



真美「し、ししょ→!!」

マリベル「ふっ」ドヤ


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『どとうのひつじ@頭』

春香「あれ、マリベルちゃんは」

響「千早がレッスンスタジオに連れてっちゃった」

貴音「響がまりべる嬢の歌を褒めたりするから」

春香「あー……」

響「御教授お願いします!!」キリッ



響「なんて、張り切っちゃって」



貴音「似てません」

春香「ひどすぎるよ響ちゃん」

響「」


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ガチャ

貴音「おや、帰ってきたみたいですね」



マリベル「チハヤ、お披露目よ」

千早「はい、師匠!!」

響「いつのまにか上下関係が」

春香「千早ちゃんまで」



チハヤは ゆりかごのうたを うたった!!▽

千早「アァ~♪」



響「……んぐぅ」

貴音「……ぐぅぐぅ」

春香「何これ急に眠、……くぅ」

マリベル「大成功ね、チハヤ!!」

千早「やりました、師匠!!」


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『微笑みうらはら』

マリベル「ふーん、色んな曲があるのね」

真「どれが一番良かった?」

マリベル「そうねぇ」



真美「もちろんDo-Daiっしょ→?」

春香「I Wantじゃないかな?」

貴音「風花」キリッ






エースオーエースキーコエタ ヤットアーナータニキーコエーター

マリベル「これかしら」ニッ

真「」

春香「」

真美「」

貴音「」

千早「流石です、師匠!!」


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『原因は全身鏡』

雪歩「あの、真ちゃんは」

響「マリベルをレッスンスタジオに連れてっちゃった」

貴音「響がまりべる嬢の踊りを褒めたりするから」

雪歩「あー……」

響「特訓してください!!」キリッ



響「なんて、張り切っちゃってさー」



貴音「似てません」

雪歩「いくら響ちゃんでも、それは許せないかも」

響「」


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雪歩「あっ、真ちゃんから電話」



雪歩「えっ」

響「どうしたの?」






雪歩「楽しそうな声で暴発したぁ、って」

貴音「あぁ」

響「自分まだ筋肉痛」

雪歩「……えぇ?」


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『おそらくザメハでも』

美希「……すやぁ」

マリベル「ずっと寝てるわねこの子」

美希「……すやぁ」

マリベル「……んんっ」



マリベルは めざめのうたを うたった!!▽ 

マリベル「ルララ~♪」






小鳥「んん……?」ムクリ

律子「はっ!!」バッ

あずさ「うーん」ググーッ



美希「……すやぁ」

マリベル「なっ」 


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『御趣味は』

雪歩「このお茶は濁りを残すことで」

マリベル「お茶といえば趣味の悪い橋でハーブティーが」



響「貴音、このお茶はマイルドなコクと」

貴音「ほぅ、続けなさい」

響「」






マリベル「今からユキホと出かけてくるわ」

雪歩「えっと、まずは……」

小鳥「茶友ね」ズズッ

律子「ですね」ズズッ


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『悩みのタネ』

マリベル「……と、まぁこんなもんかしらね」

響「ホ、ホントに凄い旅だったんだな」

貴音「ときには恐ろしい目にも遭ったのでは」

マリベル「……そうね」



マリベル『なによ、キーファばっかり!!』

キーファ『仕方ないだろ、オレが一番前なんだから』パクパク

ガボ『オイラだってもっと食べたいぞ!!』

キーファ『あぁ、カラダが強くなっていくのが分かるよ』

マリベル『きーっ!! アルスもなんか言いなさいよ!!』






マリベル「あ、あぁ」ガクガク

響「だ、大丈夫か?」

貴音「まさか魔物に囲まれるようなことが」ブルブル


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『エスタード人の感覚』

律子「ねぇ」

マリベル「なによ」

律子「こっちにいる間、アイドルやってみる気は無い?」

マリベル「いやよ、あの額縁に入るんでしょ? 息が詰まっちゃうわ」

律子「い、いや、直接入ってるわけじゃないのよ」

小鳥「うふふ」●REC






律子『こっちにいる間、アイドルやってみる気は無い?』

マリベル『いやよ、あの額縁に入るんでしょ? 息が詰まっちゃうわ』



マリベル「あ、あたしが額縁の中に!!」

マリベル「きゃー!! きゃー!!」

小鳥「ふふっ」

律子「んふっ」



マリベル「きゃー!! かわいい!!」

律子「」

小鳥「」


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『それを投げるなんてとんでもない!!』

貴音「まりべる嬢、げぇむをしましょう」カチャカチャ

マリベル「ゲーム?」



フィユッ キラリキラリ フォンフォフォオォン フォオオン

貴音「……っ」プルプル

マリベル「きゃああああ」






貴音「すたぁとです」

マリベル「ちょ、ちょっとどうやんのよこれ!!」


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貴音「面妖号、今日も素晴らしい走りですね」

マリベル「そもそもこれはなんなのよ!!」



貴音「まりべる嬢は随分と面妖な走りですね」

マリベル「回るなっての!!」グググ



貴音「おほほほ」1st

マリベル「……」2st







マリベル「きーっ!!」バーン!!

貴音「こ、こんとろぉらぁが!!」

響「貴音が悪いんだぞ」


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『濡れてたソファー』

美希「ホント、デコちゃんにそっくりなの」

マリベル「なによデコちゃんて」

美希「んー、でもデコちゃんというより、ホッペちゃんだね」

マリベル「」






美希「スベスべなの」スリスリ

マリベル「放しなさいよ!!」



美希「……ぐすっ」

マリベル「えっ」


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『使命』

マリベル「そんなワケでアミマミ、あたしにゲームとやらを教えなさい」

亜美「え→、亜美達チョロQなんて持ってないよ」

マリベル「ぐぬぬ」



マリベル「そのマミが持ってるやつは違うワケ?」

真美「これもゲームだけど中身が違うんだよ」

マリベル「ずいぶん小さいのね」

真美「今魔王とのバトルなんだよね、まりりんみたいっしょ→」






マリベル「……うん」

亜美「まりりん?」


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『そして』

響「マリベル」

マリベル「……なに」

貴音「今日は元気がありませんね」

マリベル「あたし、もう戻らなきゃ」



響「そっか」

マリベル「でも……」

貴音「まりべる嬢」

マリベル「タ、タカネ」






貴音「祈るのです」


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マリベル「……うん」ギュッ

貴音「確固たる強い願いの前に、時代や世界は関係ありません」

貴音「ましてやまりべる嬢の意志なら尚の事」

貴音「その思いは魂を持ち、世界の狭間に潜ってゆきます」

貴音「何も無い、無の空間」

貴音「貴女にはそれを破り抜く力がある」

貴音「強く、強く、祈るのです」

マリベル「……っ」グググ









シュウウウウン!!!!

マリベル「っ!?」

響「えっ」

貴音「」


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マリベル「と、時の扉じゃないの!!」

マリベル「これで戻れるのね……!!」

マリベル「ありがとう、タカネ!! あなたホントは凄いのね!!」

貴音「……え、えぇ」






響(あれ適当だったんでしょ)

貴音(ち、違由実)

マリベル「ホントに現れるなんて」


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マリベル「タカネ、ヒビキ」

響「……もう少し残らない?」

貴音「……皆も最後のお別れをしたいと思います」

マリベル「……皆には、アンタ達が伝えといてよ」



マリベル「ありがと、って」

響「で、でも」

マリベル「これ以上名残り惜しくなったら、あたし帰れなくなっちゃうもの」ニッ

貴音「ま、まりべる嬢……」ギュッ


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マリベル「……ねぇ、二人とも」

響「……」ギュ

貴音「……」ダキッ

マリベル「これは別れなんかじゃないの」

マリベル「水平線は無限」

マリベル「雲の浮かぶ空だって無限」

マリベル「あたし達の繋がりだって、それに負けないぐらいどこまでも続いていくの」

マリベル「炎と水、風と大地があるように」

マリベル「あたしと二人はずっと一緒なんだから!!」






響「マリベル……」

貴音「まりべる嬢……」







貴音響「うわあん、あうあうあう!!!!!!」ボロボロ 

マリベル「あ、あら?」


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マリベル「そんなに泣かないでよ」

響「だっでぇ」

貴音「うぅ」

マリベル「ふふっ、子供ね」



マリベル「んふっ」



マリベル「んふふ……」






マリベル「……ぐすっ」ギュッ


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マリベル「よし、いこっかな」

響「うん」

貴音「響、しんみりとしたお別れは嫌です、元気を出してください」

マリベル「そうよ」



マリベル「ウガーッ!! ナンクルナイサー!!」ドタバタ



マリベル「って」

響「じ、自分そんなんじゃない」

貴音「真、瓜二つで」

響「」






マリベル「うふふ」

響「あはは」

貴音「んふふ」


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マリベル「ゴーヤなんたら、美味しかったわ」

響「チャンプルね」



マリベル「ラーメンの食べ過ぎに気を付けなさいよ」

貴音「け、検討させていただきます」

響「大丈夫、自分が見張ってるさー」

貴音「」

マリベル「それがいいわね」ニヤ



マリベル「タカネ、ヒビキ、今までありがと」






マリベル「楽しかったわ、じゃあね」


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『再会』

響「行っちゃったな」

貴音「寂しくなりますね」

響「……途中、適当なこと言ってたね」

貴音「それっぽいだけ、でしたね」クス






響「あ、ぴよ子から電話」

貴音「はい」

響「もしもし」






響「えっ」


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タンッタンッタンッタンッ

ガチャ

響「はあっ、はあっ」

貴音「あ、あれは」






伊織「ただいま」

響「」

貴音「」


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響「っ!!」ダッ

貴音「あぁ!!」ダッ

伊織「うん」



響「……っ!!」ダダッ

貴音「……あぁ!!」ダダッ

伊織「……にひひっ」






響「……っ!!」ダダダッ

貴音「……あぁ!!」ダダダッ

伊織「ちょっと!!」


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伊織「来るなら来なさいよ!!」

響「だ、だって」

貴音「伊織の周りには魔物達が」



美希「なの」

春香「ヴぁい」

真「やーりぃ」

亜美「とかー」

真美「ちー」

千早「くっ」

あずさ「あら~」

やよい「うっうー」

小鳥「ぴよ」

雪歩「ぽ、ぽぇ」

伊織「無理しなくていいわよ」

響「みんな抱きついてるんだもんげ」

貴音「は、早くわたくし達も」ウズウズ


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響「伊織ー!!」ギュ

伊織「ぐ、ぐるし」

貴音「おや、律子嬢は」

小鳥「もうすぐだと思うんだけど」






ガチャ

あずさ「あっ」



律子「はあっ、はあっ」


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律子「……」ツカツカ

伊織「律子」



律子「……っ」タッタッ

伊織「ただい」



伊織「まあっ!?」

律子「……っ!!」ギュウゥ


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律子「……」ギュッ

伊織「……律子?」






律子「うわあん、あうあうあう!!」ポロポロ

伊織「か、帰って来たわよ」



伊織「うわあん、あうあうあう!!」ポロポロ



律子伊織「うわあん、あうあうあう!!」

765「うわあん、あうあうあう!!」

P「うわあん、あうあうあう!!」






765「えっ」

P「えっ」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

『エンディング』

メルビン「ぐっ!?」

ガボ「オイラ、もう」

アイラ「オルゴデミーラ、なんて強さなの」

メルビン「アルス殿もこのままでは!!」






「間に合ったみたいね!!」



アイラ「こ、この声って」

ガボ「オイラ、知ってるぞ!!」





マリベル「待たせたわね!! 天才アイドルマリベル様のお出ましよっ!!」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

響「マリベル、元気にしてるかなぁ……」

貴音「今頃は魔王を倒して笑っていますよ」

響「高らかにね」

貴音「えぇ、高らかに」

響「おほほほ」

貴音「おほほほ」






ピンポーン

響「うん?」

貴音「はて」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

貴音「小包を受け取ったのですが……」

響「送り主の名前も住所も書かれてないぞ?」

貴音「そうなのです、面妖な」

響「開けて良い?」ビリビリ

貴音「もう開けているではないですか」

響「ん、なんだこれ」



響「ゲームだ」

貴音「なんと」






貴音「……どらごんくえすと7?」

                     the end


☆ :extra 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

『一方その頃』

ギャー!!

アイラ「倒したらすぐ、そっちの穴から降りるわよ!!」

メルビン「アルス殿援護いたす!!」

アイラ「マリベル、とどめよ!!」






伊織「」パクパク

アイラ「えっ」

メルビン「えっ」

アルス「」



伊織「うぅん」パタリコ

アイラ「ちょ、ちょっとこの子気失っちゃったわよ!! というより誰!?」

メルビン「とりゃああああ!!」

アイラ「起きてええええ!!」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

『髪も口調も』

ガボ「ナンクルナイサー!!」

メルビン「真、面妖なぁ!?」

マリベル「ヒビキとタカネ!?」

ガボ「イオリに教わったんだぞ!!」

メルビン「練習させられたでござるよ」

マリベル「もう一回!! もう一回やって!!」ピョンピョン



ガボ「ハムゾー!!」

メルビン「ラァメン!!」

マリベル「あはは、そっくりよ!!」






響「ハラへったぞ!!」

貴音「わし好みのおなごでござる」

伊織「にひひっ、そっくりじゃない!!」


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『夢の競演』

伊織「あっ」

マリベル「あっ」



伊織「な、なによ」

マリベル「そ、そっちこそなんなのよ」

伊織「私が聞いてるのよ!!」

マリベル「アンタが答えなさいよ!!」



伊織「なによ!!」

マリベル「なんなのよ!!」






伊織「……はっ!?」ガバッ

                                            the true end