※若干の手直しがあります
※追加分があります



☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA


響「貴音ってさ」

貴音「はい」

響「口開けて寝るよね」

貴音「はい」






貴音「……はい?」



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響「だからさ、この前指入れてみたら」

貴音「待ちなさい響」

響「ん?」

貴音「どういうことですか?」

響「どういうこと、って?」

貴音「口を開けて寝る、とは」

響「そのままなんだけど……」

貴音「はて?」

響「貴音って寝る時、いっつも口開けながら寝てるって話」






貴音「えっ」

響「えっ」


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貴音「えっ、いや、意味がよくわからないのですが」

響「意味も何もそのままの意味だぞ」

貴音「響、わたくしの二つ名を知っていますか?」

響「二つ名?」

貴音「『銀色の王女』、です」ドヤ

響「あぁ、それね」

貴音「そうです、わたくしは『銀色の王女』、四条貴音であることを忘れてはなりませんよ」

響「自分忘れてなんかいないぞ」

貴音「では、わたくしの寝相は?」



響「いつも口開けっぱなし」

貴音「」


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貴音「おかしなことを言うのではありません!!」

響「本当だってば!!」

貴音「違います!!」

響「何でさ!!」






貴音「はやー!!」ギュム

響「いひゃひゃひゃひゃ!!」 


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響「ほっぺが……、ほっぺがぁ……」

貴音「あぁ、まさか芸能界の闇がこんなところにまで……」

響「関係無い!!」

貴音「響、わたくしの名前は」

響「四条貴音」

貴音「二つ名は」

響「『銀色の王女』」

貴音「そうです」ナデナデ

響「んふふ」

貴音「そして、わたくしの寝相は」






響「口開けっぱなしで」

貴音「いけません!!」ペチン

響「うぎゃあ!!」


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響「なんでぶつんだ!!」

貴音「ふざけるのはやめなさい!!」

響「自分ふざけてなんかない!!」

貴音「響、落ち着きなさい」

響「なんで自分の方がおかしなやつ扱いされなきゃいけないんだ!!」

貴音「嘘をつきたくなる年頃なのは分かりますが、それではあいどるとしてやってはいけませんよ?」

響「嘘じゃないもん!!」

貴音「ほら、こちらで貴音お姉さんと遊びましょう」

響「今日の貴音なんだか変だぞ」

貴音「誰しも自分を特別と思う時期があり、響もそうなのでしょう」

響「ち、ちがうのに」


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貴音「本日のおやつは苺大福です」

響「……ぴよ子に怒られるぞ」

貴音「これはわたくしが持って来たものです」

響「ほぅ」

貴音「響もおひとつどうぞ」

響「やった」

貴音「では、わたくしも」パク






響「最近は寝てる貴音のモノマネも出来るようになったんだぞ!!」

貴音「んぐっ!?」


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貴音「んんっ、んんんん!!」ドンドン

響「んふっ」

貴音「んぐっ!! んっ!!」

響「あははは、いきなりゴリラのモノマネなんてずるいぞ」

貴音「んんんん!!」

響「違うの? うーん……、じゃあ怒った時の伊織だな!?」

貴音「んがっ、ひびっ」

響「あははは、ホントそっくりだぞ!!」

貴音「……っ!! ……っ!!」






貴音「はあっ、はあっ」

響「ずいぶん気合入ってたな」

貴音「響!!」


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貴音「いいかげんにしなさい!!」

響「えっ」

貴音「大福を食べながら物真似なんてしません!!」

貴音「それより!! なんですか寝ているわたくしの物真似とは!!」

響「おいしいな、これ」






貴音「話を聞きなさい!!」ギュム

響「いひゃひゃひゃひゃ!!」 


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響「いきなり痛いぞ!!」

貴音「何故寝ているところの物真似なのですか!!」

響「そんなにみたいなら素直に言えばいいのに」

貴音「違っ、そんなことは一言も……!!」

響「いくぞー」






響「」ポカァン

貴音「」


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響「どうだった?」

貴音「誰ですかさっきの間抜けな顔は!!」

響「貴音そっくりでしょ?」

貴音「違います」

響「いやいや、そっくりだぞ」

貴音「口どころか目も薄く開いていたではありませんか!!」

響「中で眼をきょろきょろさせるのがポイントだぞ」

貴音「」


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貴音「……響、おいたが過ぎますよ」

響「えっ」

貴音「嘘をついてまで、人を笑いものにするのは感心しません」

響「だから嘘じゃな」

貴音「この口が悪いのですね!!」ギュウ

響「いひゃああああ!!」






響「自分のほっぺたをなんだと思ってるんだ!!」

貴音「響がふざけるのがいけないのでしょう!!」


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貴音「違います、違います!!」

響「た、貴音落ち着いて」

貴音「わたくしの寝相は」

貴音『……すぅ、……すぅ』

貴音「でしょう!!」






響「……ぐぅぐぅ」ポカァン

貴音「」


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貴音「先程と違うではありませんか!!」

響「いびきも大切な要素だったのを忘れてて」

貴音「い、いびき……」

響「貴音のポカ寝名物だぞ」ドヤ

貴音「ぽか寝!!!!」

響「……ごめんな、ちょっと上手すぎちゃったか?」

貴音「……」ガシッ

響「えっ」



貴音「尻をだしなさい」

響「」

貴音「今から響の尻を打ちます」

響「やめろォ!!」ジタバタ


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貴音「わたくしは!!」

貴音『……むにゃ、らぁめん、むにゃぁ』

貴音「このようにわたくしのきゃらに合わせてかつかわいらしい寝言を!!」

響「違うぞ」

貴音「」

響「寝言も言ってるとき時あるけど」

貴音『たくさんの……、しゃもじ……』



貴音「」

響「こんな感じで意味わかんないぞ」


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貴音「……撤回しなさい」

響「えっ」

貴音「今までのは全て嘘だと撤回しなさい!!」

響「う、嘘じゃないぞ!!」

貴音「そのようではふぁんの皆が悲しみます!!」

響「だって本当のことだもん」

貴音「なんと強情な……」






貴音「そういえば先程、指が云々と」

響「……ちゃんと聞こえてたのか?」


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響「ポカ音の口に指を入れたらね」

貴音『ちゅむ、ちゅむ』

響「って吸いだしたんだぞ」

貴音「」



響「そのあと奥まで入れてみたらね」

貴音『ちゅむ、ちゅむ、……おえっ』

響「って、……んふっ」

貴音「」






貴音「」


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響「動画も撮ったんだ」ピ

<……グゥグゥ

貴音「」

響「くくくっ」

<チュム、チュム、……オエッ

響「ふひっ」

貴音「」


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響「おえっ、って、ふふっ」

貴音「……響」

響「くっ、くくっ、なに?」

貴音「……物真似をお願いします」

響「えっ、動画あるのに」

貴音「……響の物真似が見たいのです」

響「んもー、貴音は仕方のないやつだなぁ」

貴音「……響が完璧過ぎるので」

響「いくぞー」






響「……ぐぅぐぅ」ポカァン

貴音「はい」


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貴音「……っ」m9

響「ちゅむ、ちゅむ」

貴音「はい」

響「ちゅむ、おえっ」

貴音「……っ」ググッ

響「っ!? お、おえっ」

貴音「……響は完璧ですから」グイグイ

響「おえっ!? うえっ、うっく!!」ジタバタ

貴音「響は完璧ですから!! 響は完璧ですから!!」グッグッ

響「う、うぐ!! おええっ!!」ドンッ

貴音「はやああああ」




響「はあっ、はあっ……!!」

貴音「……」


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響「何するんだ!!」

貴音「……」

響「今すごい危なかったんだぞ!!」

貴音「……っ」

響「た、貴音?」






貴音「うわあん、あうあうあう!!」ポロポロ

響「」


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貴音「わだぐぢばぞんなねがだでばありまぜん!!」

響「ご、ごめん」

貴音「うぅ!! うぅ!!」バシバシ

響「いたっ!! 貴音痛いって!!」

貴音「じいやからは『お嬢様は独創的な寝相』だとよく褒められたのに……!!」

響「うっ」






響「ど、独創的さー、貴音の寝相は世界一さー」

貴音「やめなさい!!」

響「ひっ」

貴音「なんですかその棒読みは!! 茶番にも程があります!!」

響「」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

貴音「それなのに響は……、響は……!!」

響「貴音……」ギュッ

貴音「ぐすっ、ううっ」

響「……ごめんなさい」

貴音「……本当に反省していますか」

響「うん」

貴音「……悪い子の響には罰を与えます」

響「」






貴音「今日はわたくしの家にお泊まりの刑です」

響「うぎゃあああ……、えっ?」


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貴音「これは罰ですから」

響「で、でも」

貴音「響に拒否権はありません」

響「はい」






貴音「なにをにやついているのですか、これは罰なのですよ」

響「いやいや」

貴音「まったく」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

響「というわけでぴよ子、今日はもう帰るね!!」

小鳥「二人とも気を付けてね」

貴音「お疲れ様でした」






ガチャ

美希「ひ、響!!」

響「あっ」

美希「なんなのこのメールの動画は!!」

<チュム、チュム、……オエッ

響「」


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美希「こ、これのせいでお仕事中も思い出し笑いしちゃったの!!」

美希「こんなの笑わざるを得ないって思うな」

美希「あの律子もお腹抱えて笑ってたし」







響「や、やっぱり自分今日は帰」

貴音「ふふっ」ガシッ

響「」

美希「あれ、そういえばもう帰るの?」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

貴音「本日はお泊まり会です、美希もいかがですか」

美希「ホントに!? もちろん行くの!! すぐ準備してくるから待っててね!!」タタタ



貴音「御馳走を、美味しく、美味しく、いただきましょう」






貴音「ねぇ、響?」






響「うぎゃああああ!!!!」
                            終


☆ :おまけ 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

貴音「おやすみなさい」

響「おやすみ」

美希「おやすみー」






美希「ねぇ響」ボソ

響「まだ、もう少ししたら」ボソ

美希「うん」


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

貴音「……ぐぅぐぅ」ポカァン

美希「……っ」フルフル

響「ふーっ、ふーっ」プルプル






貴音「……ふあぁ、よく寝ました」

貴音「……ぐぅぐぅ」ポカァン

響「えっ」

美希「あんな……、あんな寝言敵わないの……!!」バンバン


☆ :名無しに変わりましてうわあうな!! 0000/00/00(@) 00:00:00.00 ID:UwAAUnA

律子「んふふ」m9

貴音「ちゅむ、ちゅむ」

響「んふっ、くふふ」

真「や、やめなよ律子まで」

律子「だって……、ふふふ」

貴音「……ぐぅぐぅ」ポカァン

響「次は自分の番だぞ」m9



響「っ!?」

貴音「トェェェェイ」グググ

響「いだだだだだ!!!!」

真「だから言ったのに」

律子「あはははっ!! おなか、おなか痛いぃ、はははは!!」

響「んぎゃあああああ!!!!」
 
                            今度こそ終